がくうそうでんせん

架空送電線の話

The Overhead Power Transmission Line
タワーラインソリューション
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オーストリアの送電線 Austria

I traveled to Austria in September, 2006. I traveled in Austria from the west to the east from Innsbruck to Vienna.
In this page, I display photographs of many power transmission lines which I took during the trip.

オーストリアへは2006年9月に旅行した。
旅行経路は、ドイツから南下してオーストリアの西側インスブルックに入国し、そこから北上し一旦ドイツに出て、ザルツブルクの南から再び入国し、ザルツブルクからはウイーンまで鉄道で移動した。
すなわち、オーストリアを西から東へ500Kmほど旅行し、その間に多くの送電線を見ることができた。

オーストリアは昔から隣国のドイツと政治、文化、ともに深い関係にあり、送電線草創期にもお互いに技術交流が盛んであったと思われる。
したがって、送電線設備形態はドイツと極めて似ており、ほとんど同じ設計思想で建設されているとみてもよい。

ただ、オーストリアはドイツと違って山岳地形の国であるため、視認出来たうちの半数以上は、我が国と同様な垂直配列の送電線であった。
しかし、水平配列およびドナウ型が全然ないわけではなく、国境を越えてドイツと連係している送電線および平地における送電線などは、ドイツの設備形態に合わせた水平配列およびドナウ型がのものが随所に見られた。

使用電圧は、ドイツと同様、地方系統は60KV以下、主要系統では110KV、220KV、380KVが使用されている。
ただ、電力需要規模が小さいせいか、380KV送電線でも4導体は見られず2導体で、それも垂直2導体であった。
2導体送電線では水平2導体もあったが、山岳地では垂直2導体が主に使用されている。
がいしは、ドイツと同様、長幹がいしが多かったが、ガラスがいしも使用されている。

また、鉄道用の単相送電線は、ドイツと同様に電力会社の送電線とは別ルートで張り巡らされており、ドイツの送電線と連係していた。
この、鉄道用単相送電線の設備は、古いものを大切に使用しているようで、大昔の「がいし」がいまだに現役で使用されているのが目に付いた。


最後までご覧いただき感謝します。

旅行でザルツブルクの名前の由来が「塩(Salz)の城(Burg)」であることを知ったが、あのあたりは古代から岩塩が豊富に取れることで有名で、今はモーツアルト一色で観光客を誘致しているが、昔から塩取引の町として有名であったとの知識を得た。

ウイーンは、宮殿、美術館、博物館、劇場が多く、さすがに芸術都市であった。

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