UHV送電線写真:加藤繁樹氏提供
- <注>「架空」の「読み」について
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「架空」を「がくう」と読むのは、送電線関連現場実務者の長年の習慣である。
しかし、我が国で最も権威のある電気学会発行の「電気専門用語集No21・送電線路(1988年7月発行)」では、「かくう」と濁らずに読むと定義している。したがって正式には「かくう」と読むべきかと思うが、本サイトでは現場で使われている呼称で統一している。
「かくう」と発音すると絵空事「Fiction」と間違われる可能性もあり、現場実務者は「がくう」と呼称している。また、我が国で長距離送電線を初めて建設した明治後半(明治40年駒橋~東京間75.6Kmに55KV初建設)の頃には、「架空、架設、架橋」等の「架」は「が」と読ませていたようで、それが現場実務者を通じ今日まで来ているようだ。
ちなみに、大正2年発行の「新註漢和大字典・松雲堂発行」では、上記の「架」の読みは「が」と記載されている。
野山を駆けめぐって電気を送る架空送電線~Overhead Power Transmission Line~(地上に鉄塔などを建て、それに電線を張って電気を流す設備)のやさしい話である。
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